六大散華

ROKUDAI SANGE  

-The Great Six Elements of Falling Flowers -

Rokudai Sange / 六大散華
~The Great Six Elements of Falling Flowers ~

size h115mm x h80mm each
offset printing on pearlized paper (stardream 206kg) and cutout each shape


私が何かの因によって選択した、色と水をある表面に落とし、果として私の思う”それ“が現象し表現される。 “それ”とは全ての本質、無常、真理であると信じる。そして観る者の内なる世界の現象として”感動”という言葉が当てはまるかもしれない。
 
絵画という物質的に“完成”されたといわれる作品、もしくは“完成”という言葉に騙された状態の芸術作品はあくまでも“作られた品”である。しかし芸術という枠組みを外す事によって、日々の生活の中で枠組みに囚われず“それ”見いだせると信じる。どんなものにも“それ”は隠されている。 “それ”を見いだす事により、少しずつ“それ”を変化させ深層意識へ又、自身の心に取り戻すのである。その手助けになればと思いこの“六大散華”を具現化した。

この6種類の蓮弁型の様々な色や輝きは、この世を構成する五大の要素“地、水、火、風、空”と六大の “識”である。光によって色や生命が具現化表現されるように、五大の互いの関係は“観る者”の大いなる心/識大によって融合され、よって自身の内なる世界(小宇宙)に表現される。

それぞれの意図するイメージ、もしくはするべきではないイメージを表現するのは100%不可能であり、始めから自身の思う“作品の完成”とはまったく無意味な事である。もしかしたら“完成”とはその作者にとっての六大が全て重なり合う無常の中にある瞬間を見出した”その時”だけかもしれない。

気付きまた記憶する。まるでカメラのシャッターを切る時のように、また大地に自身が立ち五大と識大が重なり合う瞬間のように。
しかし、たとえ“それ”に出会えたとしてもその流動的な無常の色は私を待ってはくれず、どんどん変化していく。

どこかでこんな言葉に出会ったことがある

 “月満ちれば欠け、花咲けば散る”

六大散華の”散華”とは仏教/密教寺院の法要に於いて使用される法具であり、僧侶がその蓮弁型の紙(散華)をその空間の清めや荘厳する為に撒き散らす。花びらの美しさもまた無常である。

六大の散華が互いに妨げなく宙を舞い、光に輝き、十方関係なくその場に広がり落ちる。その光景こそ“観る者”の 最終地点かもしれない。

この素晴らしい機会を与えて下さいました賢昌僧正様に感謝いたします。
また野村君には様々な相談に載って頂き勉強になりました。有り難うございます。

平成二十九年七月
増田孝祐

九拝

地 / chi / Earth

size h115mm x h80mm offset printing on pearlized paper

 

火 / kah / Fire

size h115mm x h80mm offset printing on pearlized paper

 

空 / ku / Space

size h115mm x h80mm offset printing on pearlized paper

 

BACK SIDE ///宝相華/ housou ge / one form of hosoge pattern representing the Heian period in Japan.

size h115mm x h80mm offset printing on pearlized paper

水 / sui / water

size h115mm x h80mm offset printing on pearlized paper

 

風 / fu / Wind

size h115mm x h80mm offset printing on pearlized paper

 

識 / shiki / Consciousness

size h115mm x h80mm offset printing on pearlized paper